一橋大学キリスト教青年会

主要 事業

ひとつばしキリスト教青年会の概要

募金のお願い

(総額八千万円の募金目標)
さて、既にご案内のとおりYMCA一橋寮は、今後10年以内、遅くとも2014年3月までに再建することが、 本年6月の評議員会において決議され、2013年10月12日の臨時評議員会において、 再建のための募金活動を行う「YMCA一橋寮再建募金推進委員会」が設置され、 向こう10年間で総額八千万円の募金目標を掲げ、ここ5年以内にその募金調達に目途をつけるべく、 今般、会員の皆様に、ご寄付をお願いする運びとなりました。

(再建が10年以内となった経緯)
寮再建が20年後ではなく遅くとも10年以内となった経緯は下記のとおりです。
1)2010年に当会の一般財団法人化が実現され、遅くとも2014年度の早い時期における 公益法人化が実現されることで、寄付金の税制上のメリットの活用が見込まれる。
2)2011年11月に、宮岡五百里委員長による「YMCA一橋寮将来ビジョン検討委員会」が理事、評議員以外の 多くの会員を含めて、再建への熱い議論が行われ、その最終答申は、再建に際しては資金調達が一番重要であり、 その目途をつけ、再建を行うとの結論が出された。
それを受け、理事会は、2013年6月の評議員会に、 20年後再建を提案したところ、評議員会の審議では、再建を成功させる最も重要な鍵は、 これを推進する人的パワーであることを最重要視し、現在、盛り上がっている再建への熱意と 緊張感を持続させるためには、20年後ではあまりにも長すぎるので、これを10年以内に短縮し、 また、再建の成否の資金調達の見通しを遅くとも5年以内に立てることに成りました。

(寮再建の必要性とその理由)
寮再建の必要性と理由は以下のとおりです。
1)現在の一橋寮は、1979年(昭和54年)に完成、間もなく35年が経過しようとしている。
鉄筋コンクリート造であり、躯体はまだ20年程度は利用可能と推定されているが、 現行建築基準法(1981年改訂)施行前の建物であり、耐震性は完全とは言えない。
2)築後約20年頃から内装・配管・排水管・屋根防水・電気設備・空調設備等の改修、補修等が相次ぎ、 その都度、OBからの寄付金による積立金を活用して対応してきた。
今夏も、駐輪場・屋外物置の新設、シャワー室・トイレ改修、電気配線等の工事など、約600万円を支出する。
老朽化による補修、設備改善費支出は今後も続くと思われる。
3)個室や集会室が狭すぎる。
特に個室は収納場所が極端に少なく、廊下や庭に収納施設の増設をこの夏に行わざるを得ない状況にある。
防災上からも好ましくない。
4)法人にとって敷地330坪の土地は貴重な基本財産であるが、現在の寮はその真ん中に建てられており、 土地有効活用という観点から、立地そのものを見直す必要がある。
これらを総合的に判断し、20年後に再建するのではなく、早期に(遅くとも10以内に)再建すべきとの結論です。

(必要資金額について)
再建に必要な資金総額は、現時点では、具体的な検討を行っておりません。
何よりも必要資金の確保が優先されると考えているからです。
しかし、現在16人の寮生を収容する寮の総建坪は117坪、現在と同じ寮生数か それを少し上回る規模で考えた場合、最低150坪は必要とされ、坪単価80万円と仮定すれば総額1億2千万円となる。
外構工事、植栽工事あるいは今後の物価上昇などを勘案すれば1億5千万円は準備する必要があります。
これに対し、準備金残高は今夏の約600万円の修繕費用の支出後は、約1400万円となる。
この不足額を調達するためには、一時金だけでなく長期分割払い、 会員有志からの借入金(債券発行)、遺贈あるいは、収益事業を行う等の方法を含め、 多様な方法を考案する必要があるが、OBを中心にした寄付に頼らざるを得ない。

(当会財政基盤の脆弱性について)
ところで、本会の脆弱な財政基盤の原因は、減価償却見合いの部屋代が適正に徴収されていなかったことにある。
長年にわたり我々は、特定の援助者・先輩の寄付に甘え、大学への至近距離にある便利、 且つ、静かな寮舎に部屋代無料で共同生活を送るメリットを享受しながら 受益者負担原則を忘れていたとしか言いようのない無責任に深い反省がある。
勿論、昭和54年に完成した後の時代、昭和56年から昭和60年にかけては、 寮生の自主的な発案により、寮費の値上げが実施され、減価償却費の一部を積み立てる動きがあったことも 事実であるが、それも数年を待たずに、継続されることなく、再び90年代に入ってから寮費は値下げされている。
建物を所有管理する理事会と寮会計の連携が十分でなかったことから、一貫した減価償却引当金が積み立てることはなかった。
また、当会は東大などの都心のど真ん中に立地していないことや 建物を近隣との友好維持のため敷地の中心部に立地したことから、収益事業を行うのが難しく、 かつ、出来ることも過去、実施してこなかった(2002年度から駐車場事業を開始、年間約100万円の収入、 これが現在の当会の金資産残高2013年3月末20百万円に大きく貢献)にも、 東大Yとの比較では財務基盤が圧倒的に脆弱である一因である。

(減価償却見合いの寮費の値上げの意義)
寮再建を決議するにあたり、減価償却見合いの部屋代の値上げを 2014年度から入寮する寮生を対象に、実施することが10月12日の臨時評議員会において、正式に決定された。
寮生にとって部屋代は安い方が良いであろうが、安いことを最大のメリットとする寮運営では寮の永続性は担保できない。
部屋代の値上げを行ったとしても、一橋寮は営利目的で運営している訳ではないので、 市価水準より安くすることは可能である。一方、OB・現寮生にとっては、 来年度以降、新入寮生に比較して安い寮費のメリットを過去、享受してきたことになる。
この事実に感謝の念を新たにし、また、将来の学生に対する思いやりの念を持って、是非とも寄付という形で貢献して頂きたいと存じます。
この減価償却制度が定着すれば、10年後の再建の次の再建時には、健全な財務体制が確立され、OBからの寄付に依存せず、再建が可能となる。
責任ある会計制度のもと、公益法人として永続性のある運営を行うことは、我々の当然の責務と考えております。

(当会の意義)
最後に、一橋基督教青年会は、昨年創立125周年を迎えた。
日本は、社会経済システム近代化のために、欧米の資本主義体制の下に発展した社会科学分野の学問の影響を強く受けている。
その中にあって、マックスウェーバーの学説を借りるまでもなく、倫理・実践の面でキリスト教との関連が極めて深い。
だからこそ、一橋建学後、早い段階で学内に基督教青年会が生まれ、また、太平洋戦争敗戦後の混迷の時期に 一橋寮の学生の中から、国立教会が誕生したという歴史につながっている。
そして、YMCA一橋寮が一橋大学における基督教青年会活動の中心になり、 この中でその後、各分野で活躍した多くの人材を輩出してきたことを誇りに思うものである。
そして、この事実の原点は寮における共同生活或は、寮生でなくとも寮を拠点として行われた、 基督教青年会活動の中から育まれたものであることは間違いがない。この歴史を貫く精神の伝統を今後も継承し、 さらに発展させていくために、一橋寮を再建することはまさに我々世代の責任ではないかと考える。
一人でも、多くの諸先輩・会員諸兄が力を合わせて、この大事業に参画することを切に祈りたい。

2013年12月吉日
一般財団法人 一橋大学基督教青年会/YMCA 一橋寮 再建募金推進員会
募金推進員会 委員長 西浦道明





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